知ってた? 鳶職の世界にも実は資格や免許が存在しているって?

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 当たり前と言えば、当たり前かもしれません……今回のトピックスのタイトルを見て「何コイツ当たり前のことを言っているのだ?」と、思われた方は多くおられると思います。

 しかし、実際にどのような資格などがあるのかは? 全て答えられる人は少ないと思います。

 まずは、基本的な情報からいってみましょう! 一口に【資格】と言っても種類は様々あります。 それに、効力の強さも存在します。どのような序列になっていると思いますか?
 それがこちらです⇓

免許>技能講習>特別講習>安全衛生教育

 一番左の免許の効力が一番強く、右にいくにつれて効力は弱くなっていきます。そもそも、建設現場では危険を伴う仕事が多くあります。そういった場合は有資格者を従事させる決まりがあるのです。

 それでは、免許と技能講習ではどれぐらいの効力の差があるの? と、思うかもしれません、具体的な例としては移動式クレーン運転士の場合だと

免許の場合は5トン以上
技能講習の場合は1トン以上5トン未満と、違いがはっきりと分かれております。免許は国が発行するモノなので、国が定めた基準を一定以上クリアした人物におくられる『国家資格』のことです。
 そのため、効力はかなり強くなるのです。

 では、実際に鳶職の世界ではどのような資格があるのか? または、どのような資格を持っていると良いのか? そういった点もこれからご説明していきます。

 まずは、玉掛けの資格が最重要といえますでしょう! 鳶の世界に入ると最優先で取得するようにと言われた方も多いのではないでしょうか?
 どのような資格なのか? 

 玉掛けとは、工場や建設現場などで重い荷物をクレーンで持ち上げる際に、フックに荷物をかけたり外したりする作業のことです。
 作業にかかわる場合は必ず、資格が必要になります。

 こちらは技能講習と特別教育が用意されておりますが、実質的には技能講習がメインとなります。理由としては、扱えるクレーン等の物の重さが技能講習は1トン以上となっているのに対し、特別教育は1トン未満です。1トン未満のクレーンがかなり少なく、メインは1トン以上になるので必然的に技能講習が必要になります。

 次に紹介するのは【足場の組み立て等作業主任者技能講習】という少し長い資格ですが、こちらは現場の実務経験が必要です。
 足場作業の経験が3年以上必要とされており、吊り足場や張出し足場や5メートルをこえる足場の組み立て・解体・変更などには必ず資格者を配置することが決まっております。
 実務経験を3年以上受けている人は、チャレンジしてもよい資格だと思います。

 

 続いてはまたまた長めの資格が登場します。そう! あれです。
【建築物等の鉄骨組み立て等作業主任者技能講習】という資格です。鉄骨に関しても鳶をやっているうちは必ず関わるものです。
 高さが5メートル以上ある鉄骨・鉄塔の組み立て・解体・変更には必ずこの資格をもった人物を配置しなければなりません

 

 ここまで技能講習などをメインにお伝えしてきましたが、鳶には免許は無いの?と、言われそうですが……大丈夫です。安心してください。キッチリと【国家資格】の免許はあります。
 その名も『とび一級技能士』と呼ばれる資格です。 カッコいいですね! こちらの免許があれば鳶の親方として独立することも可能です。
 もちろん、国家資格なので国家試験が待ち受けております。 実技と学科に分かれており、実技は60点以上 座学の試験は65点以上が合格となります。
「よっし! 早速明日受けよう!」というのは、無理な資格です。 なぜなのか? それは受験資格があるからです。実務経験が7年以上で二級技能士を取得後更に2年の実務経験が必要となるからです。

 おう……けっこう年月が必要なんだ……と、思うかもしれませんが、実際に危険と隣り合わせな空間で仕事をしていくので、きっちりと現場を理解しある程度経験を積んだ人でなければならないのです。
 また、試験も体力技量全てを総合して見られます。試験期間も長く技能を受けたあとに学科試験までも期間がけっこう空きます。

 一年を通して、試験を受けるといった感じととらえても構いません、そこまで過密なスケジュールではありませんので、その点は心配しないでください。
 どうでしたか? 一言で『鳶職』と言っても、様々な資格があり現場では必要とされております。
 それだけ、命の危険性があるということは忘れてはいけません、そういった事故などを未然に防ぐためにもこうした有資格者を配置することが義務付けられているは納得のいく部分ではあります。

 もし、今後鳶の世界で活躍したい! と、思っている方がおられましたら、こういった資格を働きながらとっていくというイメージをもっていただきたいです。
 まだまだ他にもありますが、今回はこの変で筆をおきたいと思います。 最後までお読みいただき誠にありがとうございます。

記事執筆 株式会社assist 運営通販サイト 鳶選

 

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