【2021年最新版】新規格フルハーネスとは?安衛法やフルハーネスついてを詳しく公開!

投稿日: カテゴリー 作業着

2019年2月1日に労働安全衛生法が改正され、今まで以上に高所作業者の安全面が考慮されるようになりました。

ここ数年で労働安全衛生法が改正されたこともあり、旧規格フルハーネスや胴ベルトは使っても良いのか、それとも新規格フルハーネスへ切り替えないといけないのかを迷ってしまうものです。

そこで今回は、新規格フルハーネスについて詳しくお話ししますので参考にしてみてください。

■新規格フルハーネスとは?

フルハーネスとは、胴体や肩、モモなどにベルトを通し、身を守る安全具のことを指します。

フルハーネスを必要としているところは多岐にわたります。

たとえば、高所作業を必要とするような足場職人やとび職人などが該当します。

実は、厚生労働省が発表したデータによると、毎年2万件以上の転落事故・墜落事故が発生しています。

とくに、最上層からの墜落時における死亡事故も多数発生していることもあり、安全帯に問題があると判断した結果、法改正が行われました。

労働安全衛生法の改正により、安全帯が墜落制止用器具へと名前が変更されました。

旧規格の安全帯は猶予期間として2022年の1月1日まで使用でき、それ以降は販売も使用も原則禁止となり、新規格フルハーネスの着用が義務付けられます。

法改正後すぐに旧規格から新規格に変更するのは難しいため、2022年の1月1日まで猶予期間がもうけられているというわけです。

〇新規格フルハーネスを着用しないといけない理由

やはり、フルハーネスの着用が推奨される理由は、転落や墜落から身を守るためにあります。

1本のベルトで支える胴ベルトと、体の複数個所を支えるフルハーネスですと、どちらが安全なのかは一目瞭然ではないでしょうか。

また、万が一の落下時には胴ベルトは体が折れ曲がりお腹で体重を支えないといけませんが、フルハーネスですとランヤードにより足が下になるように考えられています。

高所作業で作業者の命を考えた場合、やはり胴ベルトよりもフルハーネスを着用するべきだと言えます。

■6.75m以上の現場ではフルハーネスの着用が義務化

6.75m以上(建設業は5m以上で推奨)の高さでは、フルハーネスの着用が義務化となりました。

2022年1月1日までは猶予期間ということもあり、それまでは旧規格フルハーネスや胴ベルトの使用は可能です。

猶予期間が終了してしまうと、旧規格フルハーネスは使用できなくなります。

〇6.75m以下の現場ではフルハーネスと胴ベルトどちらを選択するべき?

高さが6.75m以下での作業をする場合、フルハーネスと胴ベルトはどちらを選択するべきなのでしょうか。

フルハーネスのショックアブソーバーやランヤードの長さを考慮すると、ある程度の高さがないと逆に危なくなってしまいます。

ですから、6.75m以下での作業の場合は胴ベルト型の着用が推奨されています。

6.75m以下でフルハーネスを着用したい場合は、蛇腹式ではなくリール式のロック機能付きのランヤードを使うようにするべきです。

■新規格フルハーネスと旧規格フルハーネスの違いとは

新規格フルハーネスと旧規格フルハーネスの違いは、見た目だけで見るとほとんど同じように感じられるのではないでしょうか。

ですが、旧規格フルハーネスよりも新規格フルハーネスのほうが安全性能は格段に向上していると言えます。

〇パッケージの表記の違い

新規格と旧規格を見分ける方法はいくつかありますが、まずはパッケージに新規格品と印字されています。

基本的に、製品やランヤードのラベルに墜落制止用器具と記載されていれば新規格のフルハーネスで、安全帯と記載されていれば旧規格と区別できます。

〇ショックアブソーバーが大きくなった

新規格のフルハーネスは、ショックアブソーバーが大きくなりました。

これは、落下したときの衝撃を少なくするためにショックアブソーバーが大きくなったというわけです。

旧規格と比べると新規格フルハーネスの安全性は大きく向上していますので、なるべくはやめに準備しておきましょう。

■新規格フルハーネスを買うタイミングについて

2022年1月1日までは猶予期間ですから、ギリギリまで旧規格を使って猶予期間が過ぎてから新規格フルハーネスに買い替えればいいのでは、と思ってしまうかもしれません。

ですが、2022年の改正前後は各メーカーにかなりの問い合わせや注文が殺到することが考えられます。

つまり、駆け込み需要により欲しくても購入できない可能性があります。

結果的に、注文が間に合わずに高所作業ができないなんてことにもなりかねません。

ですから、はやい段階で新規格フルハーネスを準備しておかれることをおすすめします。

■新規格フルハーネスのまとめ

現在、旧規格品は問題なく利用できますが、2022年の1月には旧規格が使えなくなり新規格フルハーネスの着用をしなければなりません。

時間に余裕はあるかもしれませんが、時間ギリギリになりますと問い合わせが殺到して購入できなかった、なんて可能性がおおいにあります。

ですから、あらかじめ時間に余裕をもって新規格フルハーネスを購入されることをおすすめします。

 

 

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