女性の鳶職が転落死……なぜ起きたのでしょうか?

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皆さんの記憶にも残っている方もおられると思いますが、2019年の2月に19歳の女性鳶職の方が、足場から落下し亡くなられた事故があります。

本来は、こういった事故はあってはならないものですが、では?
なぜ、事故は起きてしまったのでしょうか? ポイントは2つあります。

ポイント① 筋交いをしていなかったこと
ポイント② 安全帯などはしていなかった

このようなポイントがあげられます。では、なぜ落下防止に必要な要素が抜け落ちていたのでしょうか?

事故が発生したのは、京都府にある大学病院の外壁工事現場でおきてしまいました。
15メートル以上の高さから落ち、警察や救急車が駆け付けたときには、意識不明の重体で、同日に死亡が確認されております。

亡くなった女性は、資材の搬入を行っていたそうですが、そのとき筋交いは取り付けせずに作業を続けていたそうです。
普通なら考えられません、その筋交いが無い部分から転落してしまったようですが、職長は筋交いを取り付け工程を省いておりました。

理由としては、作業を急いでいたため復旧の工程を省いたとのことです。
労働安全衛生法は安全を第一に考えて定めていますが、その安全面を完全に行わなわなかったことが大きな要因の一つと言えます。

確かに効率は落ちるかもしれませんが……こういった悲しい事故を未然に防ぐためのものだと思って行動していく必要性があります。

更に、作業の必要上臨時的に足場の転落防止設備を取り外す場合、労働者に安全帯などを使用させなければならないと定めており、設備を取り外す必要がなくなった後は「直ちに当該設備を原状に復さなければならない」のが普通です。

現場では常に状況が変わっていくので、都度行っていくのは確かに手間かもしれません……ですが、今後はこういった事故が減り続けていき、いつかはゼロになることが理想です。

日本の未来を支えてきてくださっている鳶職の方々の未来を守るためにも、今一度安全対策をしっかりと見つめなおしていく必要があるかもしれません。

記事執筆 株式会社assist 運営通販サイト 鳶選

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